2024.10.31

■吉野林業全書から学ぶ 
21_杉・桧の種子の播き付けと苗木の仕立て

種子の播き付けのために、まず苗床を準備する。苗床は、土質の軽い傾斜の畑を選定して、丁寧に耕すこと。

耕した畑一面に、水肥と、害虫駆除のための水で薄めた鶏糞を散布して日光にさらす。

種子を播くタイミングになれば、雑草や小石を取り除き、地床(地面より低くつくった苗床)を均し、畑の大きさに応じて、幅約90センチの畝(ウネ)を作る。

そのひとつの畝ごとに、約30センチの通路を作る。これは、雨水を流したり、施肥や除草のための通路である。

床苗は凹凸なくフラットにすることが重要であるので、平鍬の背で軽く打って、床固めを行うとよい。

吉野杉

 
参照:吉野林業全書
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現代においては成長促進や害虫対策というよりも、害獣の食害や異常気象への対策を真剣に考えなければなりません。

どんなに丁寧な仕事を施しても、簡単にゼロにされてしまう…何ともやるせない深刻な状況です。

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