KAWAKAMI VILLAGE

YOSHINO TREE

「奈良県川上村」は、
吉野林業発祥の地

奈良県川上村は、吉野林業の発祥の地で、吉野川(紀ノ川)の源流に位置する水源地の村です。
この地の豊かな大自然の環境で、人の手により長い年月を費やして育てられた吉野杉・吉野桧は、
500年の歴史を経て、今もなお木材として品質の高さを保ち続けています。
私たち[吉野かわかみプロダクツ]は、この山の恵みを積極的に利用し、
木の文化を育みながら現代の暮らしに合う新たな価値を創造することで、
山の環境を守り、吉野林業を次の時代につなごうと活動しています。

水源地の村、かわかみ

川上村は総面積の95%が山林で、ここに降り注いだ雨は豊かな森に蓄えられ、
それが湧き水としてゆっくりと流れでて、
やがて一筋の流れとなりそして大河となって、
奈良盆地や遠く和歌山平野にいたる大地を潤しています。

日本最古の人工造林

川上村の先人が室町時代に農業の傍ら山畑に植林を始めたという記述が書物に残っており、
これが“日本最古の造林地”である証とされています。
戦国時代には吉野材は建築用材として重宝され、大阪城や伏見城の築城にも用いられたといいます。
江戸時代中期以降は樽の材料として用いられるようになりました。
昭和の時代にはその美しい木目が再び注目され、以後高級建築用材として重宝されています。

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川上村の偉人、土倉庄三郎

江戸時代末期から明治の時代を生きた土倉庄三郎は、
後に「日本林業の父」と呼ばれるほど日本の林業の発展に多大な功績を残した人物です。
国、教育、事業に1/3ずつ、世の中のために私財を還元するというポリシーから、
道路建設や山林の保全、政治、女子大教育などに先祖から引き継いだ財を注ぎ込んで、
現代の日本の礎づくりに貢献しました。
林業においては自らが研究した造林育成の技術を全国へ伝え、造林を実践して回りました。
その技術の全容は、『吉野林業全書』という書物として残されています。
明治31年(1898年)に出版され、その後日本全国の林業家のバイブルとなりました。

独自手法の育林から
生まれる良材

水が漏れてはいけない樽に使う吉野杉の“樽丸”は、
節が少なく年輪幅が密な上にほぼ一定であることが求められました。
そこから「密植」「多間伐」「長伐期」という独自の育林技術が培われ確立しました。
吉野材が製品となるまで80年〜100年。
この間、まるで子どもや孫を育てるように手間を掛けて育てられます(それを「撫育」といいます)。
また人の手のみならず、雨と霧の量やまっすぐ生える杉の生育に適した土壌など、
自然条件が整っているのも川上村の吉野林業の特徴です。

YOSHINO TREE

川上村独自の育林方法

川上村産吉野材の特徴

真円(まんまるの年輪)

真ん丸の真円に近い丸太には、丸太の根本から上部まで中心に芯が通っていて、良材としての欠かせない条件を満たしています。

年輪幅均一(細かく均しい幅)

「密植」によって育てられた木々は、じっくりと成長し細やかな年輪を刻み、整った柾目の断面がその特長を顕著に表します。

通直 (まっすぐ)

密植され、幾度の人の手と、長い時間をかけて育てられた木々は、光を求めてまっすぐと育ちました。

元末同大(太さが同じ)

幹の根元から上部までほぼ同じ太さの丸太は、製品にした時に色のバラつきが少ないという特長を持ちます。

無節(きれいな木目)

「密植・多間伐・長伐期」の施業により育てられた吉野の材は、節の少ない美しい木目を表します。

強度(強い木材)

年輪幅が均一で真円に近い吉野杉・吉野桧は見た目に美しいだけではありません。製品材の曲げ強度試験でも強いヤング率を示します。

温もり(やさしい温もり)

仮道管に空気を豊かに含む杉ならではの自然な温もりも魅力の一つ。直接体に触れても心地よい材料です。

色沢(美しい色つや)

吉野川の源流でもある川上村の豊かな水と土壌で育まれた吉野杉・吉野桧は、淡紅色の美しい上質な色目を表します。

香り(いやされる香り)

かつては樽丸材としても活躍したという歴史が示す通り、川上村で育った木々はその香りも特長の一つです。

そして吉野の木が
身近な製品になります

川上村の恵まれた大自然の中で大きく育ち伐り出された吉野杉・吉野桧は、
その後製材され、加工工場にて様々な製品に形を変えていきます。
それらは吉野材ならではの美しい木目や色艶、香りといった魅力を放ち、
中には天然木が持つ断熱や調湿といった機能を発揮するものもあります。
住空間や公共・商業空間に幅広くご使用いただけ、
人々に健やかで快適な時間をもたらします。

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