2025.6.13

■吉野林業全書から学ぶ 
35_杉・桧苗木の植付けとその季節④

杉・桧の苗木の植付けについて、地方の慣習によってはその粗密度を加減することもあるが、我が吉野地方のように土地の性質をよく見極めた上で1町歩(約3,000坪)に10,000本~12,000本を植え付けると、手入れも少なく、植付け後14、5年から100年までに、12、3回の間伐でしっかり収益を得ることができる。また、100年以降には大径木の良材を産出できることを確信している。

もっとも吉野地方の杉・桧は地味による特産物であるのかもしれないが、人工的な部分においてもその殖産培養に力を尽くし適切な技法を施していくから、幹は完満通直で元末同大の樹高も高い。

これが、我が吉野杉・吉野桧が天下に比類なき名声を博する所以である。

吉野杉

 
参照:吉野林業全書
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100年後には大径木の優良材が産出されることを信じて疑わないとしていますが、そのためにも撫育に力を尽くしなさいとのメッセージにもなっています。

これからの吉野林業にとって、ほんの僅かなことかもしれませんが、できることに力を尽くしていきたいと思います。

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