2024.7.21

■吉野林業全書から学ぶ 
7_長伐期施業

杉と桧は約100年で一伐期とする。杉と桧が最も必要とされるのは80年生から100年生までで、80年生以下は需要が少なく価格が低下する。

また、今までの間伐によって残っている木も少ない中で、100年生以上の木は広い土地を占める割に成長も良くなく利益が薄いということになる。

これが100年を一伐期とする理由である。

吉野杉

 
参照:吉野林業全書
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吉野林業の特徴のひとつである「長伐期」を解説しています。

樽丸生産や高級内装建材などの需要に支えられていた時期までは良かったのですが、集成材やチップ需要の高まりは、長伐期施業で生産する木目の通った大径木を必要とするものではありません。

また、最近のトレンドである脱炭素の観点からも、杉や桧は成木となる約40年を過ぎればCO2吸収量も低下していくとのことです。

何とも崖っぷちに追い詰められる吉野林業ですが、完全否定されるものでもありません。吉野杉、吉野桧のブランド力向上に努め、新たな需要創出にまだまだチャレンジしていきたいと考えます。

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