2025.10.15
伐採した杉・桧の小径木は約1か月、大径木は3ヶ月を経過した後、木の大小に応じて鋸で挽く。
その木の大小や長短を見計らい、二、三間、または四、五間と用途によって挽く長さを決める。それには「※長さ七尺の一間尺」を使用して鋸で切る。
小径木は鉈(ナタ)で元口(根元に近い切り口)を整え節を取り去る。大径木は元株の出っ張りを鉈で切り除き、元口は斧で切り口を整える。節のある末木は斧で節を切って丸太の形に造形する。
木口の両端の角も切り取るのであるが、この節打ちをする時は、小径木ならば小鳶口(トビグチ)、大径木ならば大鳶口を使う。
そしてこの丸太の両口に、必ず所有者の名前のある刻印を打つことを忘れてはならない。
※「長さ七尺の一間尺」:木製で長さ2.12mのものを言う。
当時の吉野木材産業組合規約の中で、
一、丸太は種類に関せず総て一間は七尺とす
二、角材は種類に関せず総て一間は七尺五寸とす
と規定されていた。
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