2024.10.29
■吉野林業全書から学ぶ
20_杉・桧の種子の播き付けの季節
杉・桧の種子を播く時期は、その土地の場所によって変わる。
暖地は3月中旬 (春分)
温地は4月中旬 (清明)
寒地は4月下旬 (穀雨)の頃が良い。
ただし、何らかの理由でそれぞれの時期に播き付けができなかった場合は、6月初旬 (芒種) までであれば問題はない。
播き付けを翌年にまわすより苗木の育成事業を一年早めるという利益もあるし、種子の状態で翌年まで置くことによる発芽率低下といった損害を防ぐことにもなる。
ただいずれにしても、施肥と管理は十分に徹底しなければならない。
参照:吉野林業全書
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吉野林業全書では二十四節気による時期の解説が多く使われます。季節を知る拠り所として、天候や生き物の様子を表す名前がつけられ、大変重宝されてきました。
今でもよく耳にする言葉ではあるのですが、温暖化による気候変動は、日本の四季の移ろいを楽しむことさえ壊してしまっています。吉野林業とともに、こういった日本の文化も守られていってほしいものです。