2024.10.20

■吉野林業全書から学ぶ 
16_杉・桧の種房の模様と種子の形

杉の種房は11月初旬に雌雄の芽を、同時期に別々に葉先に付けて、この花は翌年の3月中旬から4月中旬までに散ってしまう。(杉は雌雄同株です。)
吉野杉
鱗求(イガ)ともスギボックリとも呼ばれる球果(実)は葉先に付き、数か月後にその球果の付け根から葉芽が出て、翌年の10月初旬までに徐々に大きくなり熟して種子となる。
吉野杉
杉の種子の一粒の形は三角形と楕円形の入り混じった珍しい形で、光沢のある緑褐色で黒点がある。
吉野杉
桧は11月初旬につぼみを付け、落花は杉と同じ翌年の3月中旬から4月中旬である。球果は翌年の4月初旬に葉先に付き、10月初旬に熟して種子となる。種子の一粒の形は杓子(しゃもじ)型で、色は光沢のある黄緑で藤色の黒点がある。

 
参照:吉野林業全書
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近年は杉の種子の発芽率低下が問題となっていますが、カメムシの吸汁被害もその原因の一つだそうです。川上村に居住していた時期は、住宅の玄関ドアや窓枠にびっしり張り付いているカメムシに、本当に悩まされました…

しかし、最大の原因はやはり温暖化による気候変動によるもので、カメムシの大量発生もそこに起因しています。

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