2024.9.5

■吉野林業全書から学ぶ 
12_杉・桧の種子採取の季節

杉・桧の種子を採取する季節は、10月初旬から中旬の時期がよい。

しかし、土地によって気候の寒暖差が生じるため、母樹のちょうど良い具合の時期に採取することが大切である。
吉野杉

( ↑ 杉の球果)


10月初旬になると、種房は黄ばんで赤い筋ができて口を開けそうになる。それからしばらくすると実が完熟した状態となる。

熟しすぎて口を開けてしまうと実が地面に落ちてしまうので、タイミングの見定めが重要となる。

吉野桧

( ↑ 桧の球果)

 
参照:吉野林業全書
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吉野林業全書が書かれた明治31年(1898年)は約125年前です。昨今の温暖化による激しい気候変動からすると、ちょうど良い具合のタイミングを見定めるのがより難しい状態になっていそうです。
 
守るべき吉野林業のカタチが、環境問題によって入り口から崩されてしまうのも大変悲しいものです。

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