2026.3.16

■吉野林業全書から学ぶ 
63_樽丸の名称分類

樽丸の名称分類は次の通りである。

木皮(こわ)
辺材の外側のごく分厚い部分はそのまま木皮丸とする。

蓋(ふた)
樽丸用の蓋は、木皮丸を製造する部分の次に分厚い辺材を割って製造する。

白(しろ)
辺材の薄い部分で製造する白丸のこと。

内稀(うちまれ)
樽丸の最良品で芯材と辺材との境目で製造し、外側は白く内側は淡紅色で特有の良い香りがする。ただし、その中で色合いの悪いものは内赤と呼び中等品である。

赤稀(あかまれ)
芯材の赤身で製造した淡紅色のもので、内稀に次ぐ上等品である。内稀、赤稀は「二ツ物」と呼ばれるほど上等品である。

書稀(かきまれ)
赤稀の一種で赤色が濃すぎたものである。その濃い赤が薄くならないものを言う。

赤(あか)
別名飛切紅葉と呼ばれるもので、色が悪く木目が粗いものを飛切と言い、下等の酒を貯蔵するのに用いられるが中等品である。

節(ふし)
色合いに関係なく節の多いものを言う。

黒(くろ)
木目の疎密に関係なく色の黒いもので渋木と言う。材の色が暗黒色で伐採後の乾燥が不十分な場合に生じるものである。節、黒の二種は下等品である。

吉野杉

 
参照:吉野林業全書
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色合いや目合いで等級を区別するところは、ほとんど建材と同じようなものですが、「内稀」が特有の良い香りとあるように、酒を醸造する器になりますから香りも重要な要素となっています。

しかし、香りに作用するのはフィトンチッド(精油成分)で、吉野杉にも十種類以上含まれており、とても奥の深い世界です。

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