2024.10.23
杉は、鱗求(イガ)の口が開いて種子が下に落ちかけた時に、その枝を逆手に持って桶の中で全て振り落とし、籾篩(もみふるい)を使ってイガの殻やゴミを取り除く。
次にこれをむしろに移して広げ、一日良く乾燥した後、湿気を含まないように渋張籠または渋紙袋に入れて、翌年の3月下旬から4月上旬まで貯蔵しておく。
桧についても杉と同様で良いが、種子が少量しか落ちない場合は枝からイガをはずしてむしろの上でさらに乾燥し、手で揉むか足で踏んで種子を収穫する。
種子生産から苗の植え付けまでに関わる挿絵は、女性や子供の姿も多いです。
全てを人の手で行うため、家族みんなで助け合いながら林業に携わっていた時代は大変だったでしょうが、何だかあったかいものを感じます。
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