2023.5.16
製材を待つ樹齢400年生吉野杉
2021年12月16日に伐採された下多古村有林の樹齢400年生吉野杉が、建設中の川上村立かわかみ源流学園に利用するため、(※1)葉枯らし乾燥期間を終えて、無事出材を完了し、製材を行うタイミングまで、吉野木材協同組合連合会に仮置きされました。(現在はすでに製材を終えて移設されています。)
歴史の証人を含む川上村有林は全てSGEC認証森林となっているため、並べて置かれた(※2)元玉から三番玉には、「SGEC」の刻印が打たれています。
最も価値が高いであろう(※2)二番玉の末口は、良い色合いの赤身で、とてつもない細かさの年輪です。
しかし、割って(製材して)みなければ、本当の表情を確認することはできません。葉節はないか、シマはきつくないか、どきどきの瞬間は迫ります。
※1 生きた葉を残し、その蒸散作用によって乾燥(渋抜き)を行うこと。これにより赤身の美しい色合いが生まれる。
※2 原木は出材時に玉切りされ、株(根元)のほうから順番に元玉、二番玉、三番玉と呼ぶ。元玉、二番玉が高く取引される。