2023.6.3
樹齢400年生吉野杉の突板加工①
下多古村有林の樹齢400年生吉野杉の(※1)二番玉の一部が(※2)フリッチに整形されて、滋賀県野洲市の松耕製材さんまで運ばれてきました。
松耕製材さんにしかない特殊なスライサーで、二番玉の大きさのまま突板に加工し、学校内のデザインウォールに利用される予定です。
まずはスライサーを通す準備工程として、フリッチをさらに半割りとしました。(これまた大きい製材機でした・・・。) フリッチの色合いが茶色く変色しているのは、スライサー加工をしやすくするために、しばらく水に浸かっていたからです。
半割り後は、前回出会った素晴らしい表情のままだったので一安心です。
そして、サンダー掛けを行い表面凹凸を調整し準備完了と思われたのですが、急にバーナーで炙られ始めたので驚きです。
これは、ゴムで木材を吸着固定しながらスライサー加工を行うのですが、木材表面を少し焦がすことで吸着を良くするとのことでした。
ー続くー
※1 原木は出材時に玉切りされ、株(根元)のほうから順番に元玉、二番玉、三番玉と呼ぶ。元玉、二番玉が高く取引される。
※2 不要な樹皮や割れ部分などを切り落とし、スライサー(突板)加工できる形に整形された丸太のこと。